本文章では、次のOS 環境のZabbix Agent インストール手順を説明しています。
- RedHat Linux Enterprise
Firewall のポート開放
Zabbix サーバーが、Zabbix Agent にアクセスするために、Firewall の以下のポートを開放してします。
- サーバーアドレス: ZabbixサーバーのIPアドレス
- ポート番号: 10050/tcp
iptables でのポート開放
iptables を使用している場合には、以下のコマンドにより10050/tcp ポートを開放します。
# iptables -A INPUT -s <指定のIP アドレス>/32 -p tcp -m state --state NEW -m tcp --dport 10050 -j ACCEPT
Zabbix Agent リポジトリの追加
OS の準備ができたら、Zabbix インストール用のリポジトリを追加します。
以下のURL にアクセスします。
本文章では、Zabbix 4.0 LTS を使用します。
各項目では、以下の内容を選択します。
選択すると、インストールするリポジトリのURL と、実行するコマンドが表示されます。
Zabbixバージョン | 4.0 LTS |
OS ディストリビューション | Red Hat Enterprise Linux |
OS バージョン | (インストールするOS のバージョン) |
データベース/WEB SERVER | エージェントには不要なので、初期選択のまま |
Red Hat Enterprise 8 Zabbix-Agent インストール
本記事作成時点で、Red Hat Enterprise 8 のZabbix Agentインストール手順は、次の通りです。
# rpm -Uvh https://repo.zabbix.com/zabbix/4.0/rhel/8/x86_64/zabbix-release-4.0-2.el8.noarch.rpm # dnf clean all # dnf install zabbix-agent
Red Hat Enterprise 7 Zabbix-Agent インストール
本記事作成時点で、Red Hat Enterprise 7 のZabbix Agentインストール手順は、次の通りです。
# rpm -Uvh https://repo.zabbix.com/zabbix/4.0/rhel/7/x86_64/zabbix-release-4.0-2.el7.noarch.rpm # yum clean all # yum install zabbix-agent
Zabbix Agent 設定
Zabbix-Agent の設定を以下の通り実施します。
zabbix agent.conf 設定
/etc/zabbix/zabbix_agent.conf ファイルの値を次のように編集します。
Server=ZabbixサーバーのIPアドレス Hostname=Zabbixサーバーで登録するホスト名 EnableRemoteCommands=1 LogRemoteCommands=1
「Hostname」で指定するホスト名は、Zabbixサーバーのホスト名と同じ文字列を設定します。
Hostnameが異なっている場合、リモートコマンドが正しく実行されません。
リモートコマンドの実行権の付与
Zabbixサーバーから、リモートコマンドが実行できるように、sodoerを以下のように編集します。
# visudo zabbix ALL=(ALL)NOPASSWD: ALL
Zabbix Agent 有効化と起動
zabbix agent.conf の設定が完了したら、以下のコマンドを実行してZabbix Agent を有効にします。
# systemctl start zabbix-agent # systemctl enable zabbix-agent
Zabbix Agent の起動の確認
Zabbix Agent が起動したら、ログファイルで起動時にエラーが出ていないかを確認します。
# cat /var/log/zabbix/zabbix_agent.log