CentOS 7 サポート終了でyumエラーの暫定対処

投稿者: | 7月 6, 2024

CentOS 7は、2024年 6月30日でサポートが全て終了となりました。
これによりミラーサーバーからもyumで参照するパッケージファイルが削除され、yum updateを実行してもエラーが発生します。
2024年7月1日に、リポジトリが削除され、今までの yum 設定ファイルではアクセスできなくなっていることを確認しました。

暫定的な対応としては、yumの参照リポジトリを変更することで yum でパッケージのインストールができます。

リポジトリURL: baseurl=http://vault.centos.org/centos/$releasever/[カテゴリ]/$basearch/

サポートが切れたOSを運用し続けることは、セキュリティ面からも推奨できませんが、移設・移行時の作業のための暫定対応としては、上記 リポジトリURL が使えます。

vault.centos.org リポジトリの設定

vault.centos.org リポジトリを使用するには /etc/yum/repo.d/CentOS-Base.repo を書き換えます。

$ cat /etc/redhat-release
CentOS Linux release 7.9.2009 (Core)

バージョンが確認できたら、/etc/yum.repo.d/ リポジトリURLを書き換えます。
ここでは base を例に説明します。

  • mirrorlist をコメントアウトする
  • baseurl でvault.centos.org に変更する
[base]
name=CentOS-$releasever - Base
#mirrorlist=http://mirrorlist.centos.org/?release=$releasever&arch=$basearch&repo=os
baseurl=http://vault.centos.org/centos/$releasever/os/$basearch/
gpgcheck=1
gpgkey=file:///etc/pki/rpm-gpg/RPM-GPG-KEY-CentOS-7

updates, extras, centosplus, extras も同様のルールでURLを変更します。

これで、アーカイブに残っているリポジトリを使用して yum の実行ができるようになります。
ただ、CentOS 7 は、2024年 6月 30日で全てのサポートが終了していますので、本方法は移行や開発環境などの一時的な利用を目的としてください。