CentOS 6 サポート終了でyumエラーの暫定対処

投稿者: | 1月 27, 2021

CentOS 6は、2020年11月30日でサポートが全て終了となりました。
これによりミラーサーバーからもyumで参照するパッケージファイルが削除され、yum updateを実行してもエラーが発生します。

暫定的な対応としては、yumの参照リポジトリを変更することで yum でパッケージのインストールができます。

リポジトリURL: https://vault.centos.org/[メジャーバージョン].[マイナーバージョン]/

サポートが切れたOSを運用し続けることは、セキュリティ面からも推奨できませんが、移設・移行時の作業のための暫定対応としては、上記 リポジトリURL が使えます。

vault.centos.org リポジトリの設定

vault.centos.org リポジトリを使用するには /etc/yum/repo.d/CentOS-Base.repo を書き換えます。
最初に使用する リポジトリのバージョンを確認するため、以下のコマンドと結果を確認します。

$ cat /etc/redhat-release
CentOS release 6.10 (Final)

バージョンが確認できたら、/etc/yum.repo.d/ リポジトリURLを書き換えます。
ここでは base を例に説明します。

  • mirrorlist をコメントアウトする
  • baseurl でvault.centos.org に変更する
[base]
name=CentOS-$releasever - Base
#mirrorlist=http://mirrorlist.centos.org/?release=$releasever&arch=$basearch&repo=os
baseurl=https://vault.centos.org/6.10/os/$basearch/
gpgcheck=1
gpgkey=file:///etc/pki/rpm-gpg/RPM-GPG-KEY-CentOS-6

updates, extras, centosplus, extras も同様のルールでURLを変更します。

これで、アーカイブに残っているリポジトリを使用して yum の実行ができるようになります。
ただ、CentOS 6 は、2020年 11月 30日で全てのサポートが終了していますので、本方法は移行や開発環境などの一時的な利用を目的としてください。